企業のメンタルヘルス研修に農業を取り入れるという選択肢
ストレスチェックは実施している。産業医との面談体制もある。研修も年に一度は開いている。それでも、休職者は減らない。
人事・健康経営のご担当者さまからうかがう話には、共通した行き詰まりがあります。制度は整えたが、従業員に届いている実感がない。この記事では、その打開策のひとつとして、農作業を研修に取り入れるという考え方を紹介します。
会議室での研修が届きにくい理由
メンタルヘルス研修の多くは、会議室で座学として行われます。ストレスの仕組みを学び、セルフケアの方法を知る。内容そのものは適切でも、受け手の側に構えができてしまう場面をよく見かけます。
- 「自分は該当しない」と思いながら聞いている
- 評価に影響するのではと考え、正直に答えられない
- 平日の業務時間中に行われるため、頭が仕事から切り替わらない
- 学んだ知識が、翌日の行動に結びつかない
つまり、知識が足りないのではなく、知識を受け取る状態になっていない。ここが難しいところです。
農作業を挟むと何が変わるか
役職が消える
畑では、部長も新入社員も同じように土を掘ります。仕事の能力と農作業の得手不得手は関係がないので、普段の序列がいったん働かなくなります。
この状態は、チーム内の関係を組み直すうえで有効です。会議室では発言しない人が、畑では作業の段取りを仕切りはじめる。そうした場面は珍しくありません。
自然に会話が生まれる
向かい合って座ると話しにくいことも、並んで手を動かしながらなら話せる。視線を合わせずに済み、沈黙が気まずくならないからです。
「最近どう」と聞かれて答えにくいことも、草を抜きながらなら口に出せる。研修の目的が相互理解にある場合、この差は小さくありません。
身体から入るので構えが生まれにくい
心の状態を尋ねられると身構える方も、身体のことなら話しやすい。肩が凝っている、腰が重い、寝つきが悪い。こうした入口からのほうが、実態に近い話が出てきます。
身体に無理をさせない設計が前提
一方で、注意すべき点もあります。普段デスクワークをされている方が急に農作業をすると、慣れない部位に負担が集中します。研修の翌日に体調を崩す方が出ては、目的と逆の結果になります。
当社のプログラムでは、柔道整復師が作業の前後に身体を整える時間を担当します。腰・膝・肩の可動域や姿勢の状態を確認し、その日の状態に応じて担当する作業を調整する。作業後はクールダウンのストレッチを行う。研修として実施する以上、ここは丁寧に組み立てるべきだと考えています。
※これらは安全に作業していただくための身体の状態確認とコンディショニングであり、医学的な診断や治療を行うものではありません。
実施をご検討の企業さまへ
2時間のライトプラン(128,000円・税別)と、3時間のスタンダードプラン(198,000円・税別)をご用意しています。いずれも10名〜20名。スタンダードプランでは、実施前・翌朝・1週間後の睡眠状態を集計し、実施報告書としてご提出します。
参加人数、想定している時期、実施の目的をお聞かせいただければ、実現可能な形をご提案いたします。ご相談の内容は、プログラム設計そのものにも反映してまいります。
農園は板橋区成増にあり、都心から公共交通機関でお越しいただける立地です。
